第4回 「選手と指導者 2つの顔を持つダンディな日本記録保持者」
110Mハードルの現日本記録保持者 谷川聡選手

今年は世界陸上が8月に開催されるので、ガツガツ陸上競技の選手を紹介していきましょう!

− アテネでの日本記録 −

2004年8月24日、その日、谷川さんは110Mハードルの日本代表選手としてスタートラインに立っていた。

スタートの号砲が響き、たったの13秒ちょっとで110Mと10台のハードルを走りぬけた。

タイムは13秒39。 日本新記録だった。 
今回は110Mハードルの現日本記録保持者、谷川聡選手です。

― トップアスリートへの道  ―

高校時代、混成競技では、都大会では入賞していたが110Mハードルでは入賞できなかった。そして、その後1年間の浪人生活を経て中央大学へ進学した谷川さんは、はじめはテニスやスキー、英会話のサークルにも入っていたという。それでも、いつしか自然と足は陸上競技場に向いたという。

「一生懸命やったら面白くて。練習が『苦しい』と感じなくなった。」と当時の事を振り返る。

その後、まったくの無名選手から一転、大学3年次にインターカレッジで3位に入賞、日本トップレベルの選手と肩を並べるまでに成長した。

 『練習するとなぜこんなにも強くなれるのか』

谷川さんはそんな疑問を抱いたという。そして、幼い頃からの好奇心旺盛な性格も手伝い、筑波大学大学院へ進学する。進学後は競技力の向上はもちろん、スポーツマネジメントや体育科教育を学んだ。

初めて日本記録を樹立したのは、大学院修了後にミズノに入社してからのことだった。そして、現在はミズノを退社し、筑波大学の講師をしている。競技者を続けながら、短距離ブロックのコーチとして選手の育成にも力を入れている。

― 集大成で臨む大阪世界選手権 ―

そして2004年・・・。少ない練習時間で臨んだアテネオリンピック。

スタートの号砲が響き、駆け抜けた後に電光掲示板に示された「13秒39」の表示。

あの日本記録から3年。

世界最高の選手が集う世界選手権が今年、大阪で開催される。選手としてはこれまでの集大成で臨むことになるだろう。しかし、国内での代表争いも熾烈を極める。

まずは日本選手権で勝つことが目標となるが、再び世界選手権のスタートラインに谷川さんが立ち、世界の強豪と戦う姿を見せて大阪の熱い風を、ここ、つくばの地にも吹かせてほしい。   

<文:宮崎 加奈子>
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